4年ぶりの対面開催 「Tokyo World Food Day+Gospel」 2024年2月11日

 「Tokyo World Food Day+Gospel 2024」が1月13日、お茶の水クリスチャンセンター(東京都千代田区)で開催された。ハンガーゼロで親善大使を務めるゴスペル・アーティストの白鞘慧海さんが代表を務める社会支援団「Everlasting LOVE Project(えばらぶ)」とハンガーゼロの共催で、国連が定めた世界食料デーに合わせて毎年開催されているゴスペルチャリティーイベント。会場のチャペルには80人が集まり、パワフルなゴスペル音楽を楽しんだ。

 2017年にスタートした同イベントは、今回で7回を数える。コロナ禍ではオンライン配信でつなぎ、今年は4年ぶりに対面での開催となった。プログラムは3部構成で行われ、白鞘さんのミニライブ、ハンガーゼロスタッフによる講演、そしてゴスペルコーナーへと続いた。

 ミニライブに登壇した白鞘さんは、1日に起きた能登半島地震のことにも触れながら、自分たちにできることを考えながら演奏したいと話し、「Amazing Grace」にオリジナル部分を織り込んだ「Amazing Grace〜I Believe〜」、クリスチャンになって初めて作った「TSUBASA つばさ」、東日本大震災で被災地に行った後に作られた「BLOSSOM」を披露した。

 未知の道を切り開いて進んでいこうと優しく訴える楽曲「KEEP MOVIN’ ON」でミニライブが締めくくられた後、ハンガーゼロ巡回牧師の田村治郎さんによる講演が行われた。

 田村さんは、8億2800万人という世界の飢餓人口を数字で明らかにし、この数字が示すのは大きな数ではなく、一つひとつの尊い命であることを訴えた。ハンガーゼロでは、「人を変える」という方法で飢餓の現実を解決しようと取り組んでいる。「貧しさを鏡にせず、神さまを鏡とする。すでに神さまから与えられている資源や能力を見出していく時、人は変わっていきます」と田村さん。コンゴ民主共和国などの村やコミュニティに直接スタッフを送り、ともに生活し、生きることを通して「私にはこれを用いて生きることができる」という希望を見出せるよう活動していると話した。

 後半では、白鞘さんが世界食料デーのために作った「ぼくらの世界」を、夫である谷口卓嗣さん(上野芝キリスト教会主任牧師)のピアノ伴奏で披露。クロスゴスペルスペシャルクワイヤとゴスペル・シンガーのChirs(クリス)さんらも加わり、会場を盛り上げた。

 この日、参加したノンクリスチャンの20代女性は、「食料問題について考えさせられました。これまでゴスペルを聞いたことがなかったが、パワフルで驚いた。歌詞にも深い意味があってとても感動しました」と感想を語った。

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