【訃報】 星野富弘さん(詩画作家) 2024年4月28日

 ほしの・とみひろ 4月28日、呼吸不全のため逝去。78歳。葬儀は近親者のみで行い、後日、関係者でお別れの会が開かれる。富弘美術館(群馬県みどり市)では5月1日から記帳所が設けられる(供花は辞退)。

 1946年群馬県生まれ。群馬大教育学部体育科卒業。中学校教員時代、クラブ活動中の事故で頸髄を損傷し、手足の自由を失った。入院中に口に筆をくわえて文や絵を書き始め、草花を描いた絵に、心に響く一文を添えた独自の作風が高く評価された。74年、病室で洗礼を受ける。79年に初めて前橋市で作品展を開催。82年に高崎市で行った「花の詩画展」は、その後も国内外で多数開催された。2018年、第24回日本福音功労賞(日本福音振興会)を受賞。

 著作には『愛、深き淵より。』『鈴の鳴る道』『かぎりなくやさしい花々』『いのちより大切なもの』などの詩画集のほか、信仰に導かれるきっかけとなった作家・三浦綾子との対談を収録した『銀色のあしあと』などがある。

 91年に開館した富弘美術館は、30周年を迎えた2021年までに700万人以上が来場。同美術館はスタッフ一同の名で、「口に筆をくわえて詩画を描きはじめてから現在まで、どれほどの人が富弘さんに生きる力をいただいたのかが、この数字からもわかります。何より、美術館で働くスタッフ一人ひとりが、富弘さんの優しい人柄や作品に助けられてきました」とするあいさつをホームページに掲載。​

 星野さんによるカレンダー、絵はがきなどの詩画集作品を数多く制作、販売してきたグロリア・アーツ株式会社(鈴木敦久代表取締役社長)は30日、公式サイト上で「今は深い悲しみの中にありますが、これからもやさしさと愛に溢れた星野さんの作品を後世に残すべく、力を尽くしてまいります」とのコメントを掲出した。

新刊『足で歩いた頃のこと』 お披露目 星野富弘さんも来場 2017年7月1日

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