「わたしから始める、愛のChain Reaction(連鎖)」 2024世界食料デー大会開催 あなたの1食を世界の飢餓・貧困のために 2024年10月4日
ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構、清家弘久理事長)は10月16日の「世界食料デー」に合わせて、9〜11月を「2024世界食料デー月間」とし、飢餓啓発や募金運動を行う世界食料デー大会を開催している。
「世界食料デー」は、1981年に国連が定めた世界共通の記念日。世界中の人々が協力しあい、最も重要な基本的人権のひとつである食料の権利を実現し、飢餓を解決するために制定された。ハンガーゼロは、この趣旨に賛同して、毎年この時期にテーマを決め、全国各地で世界食料デー大会や募金運動を行ってきた。
今年は、「わたしから始める、愛のChain Reaction(連鎖)」が開催テーマ。昨年を上回る全国13地区(都道府県)16会場で開催が予定(東京地区のみ25年3月開催) されている。またこの期間にあわせて全国の支援教会で「世界食料デー礼拝」の開催や、支援グループによる催事等も行われる。世界食料デー「あなたの1食分募金」は、当団体の世界15カ国の活動地で、住民が主体となって行う飢餓・貧困から脱却するための取り組みに用いられる。募金目標は2千万円。ちなみに昨年は目標額を達成した。
国連世界食糧計画(WFP)ら主要な国連機関の最新統計によると、2023年に飢餓に直面した人は最大約7億5700万人。世界では11人に1人、アフリカでは5人に1人が飢餓に苦しんでいる。これは国連の2030年までの開発目標(SDGs)の柱の一つ「飢餓をゼロに」の達成をさらに困難にするものだ。温暖化による気候変動が続く中、紛争、景気後退の影響により食料価格の高騰に拍車がかかり、開発途上国の人々の食料確保がより困難になって、飢餓人口はほぼ横ばいの状態が続く。
ハンガーゼロではこの状況を受け、貧困が貧困を、憎しみが憎しみを、争いが争いを生む「負の連鎖」を断ち切るために、わたしたち一人一人が世界食料デーを通じて「愛の連鎖」を広げ、この飢餓・貧困問題の解決にチャレンジしていくことを広く呼びかけている。
現在、ハンガーゼロの公式サイトで世界食料デー特集ページを公開中。またハンガーゼロYouTubeチャンネルでは、大会や各種の関連イベントを開催いただける方に、オンラインでもオフラインでも使える、5〜15分の七つの動画も公開(一部限定)している。チラシやポスターなどの提供も受け付ける。詳しくは世界食料デー事務局の東京事務所(Tel 03・3518・0781)まで。