ロシアのウクライナ侵攻3周年 WCCが停戦の呼びかけを改めて表明 2025年2月26日

2月24日にロシアのウクライナへの全面侵攻が3周年を迎えるにあたって、世界教会協議会(WCC)のジェリー・ピレイ総幹事は、戦争が終結の兆しがすぐには見えないまま続いていることを、悲しみをもって指摘した。
「民間人や多くの子ども、難民の命が莫大に失われたことで、この戦争の無益さを悲しむべきです」と同氏は述べた。「学校、病院、給水施設など、重要な民間インフラが、標的を絞った攻撃によって、被害を受けたり破壊されたりしています」
侵攻、それに伴う戦争犯罪や人道に対する罪、そして破壊された命、地域社会、将来の希望の増大する犠牲は続いていると、ピレイ氏は振り返った。
「私たちは、持続可能な公正な平和を確保するために、対話と交渉を改めて求めます」とピレイ氏は述べた。「WCCは、この地域で持続的な平和を真に求める正当な取り組みを歓迎します。ただ、これまで犯されてきた侵略行為や、第二次世界大戦後に強者の略奪から弱者を守るために確立された国際法の多くの原則に違反した行為を、単に報いるようなことはしません」
このように法の支配を弱体化させることは、さらなる侵略を招くだけだとピレイ氏は加えた。「さらに、このような和平プロセスの正当性は、最終的にはこの侵略の被害者が交渉と意思決定のテーブルに加わることにかかっています」「私たちは即時停戦、暴力と不正に対するキリスト教の一致団結、そして私たちの主であり救い主であるイエス・キリストが私たちに呼びかける平和を祈ります」
(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)
写真=Albin Hillert/LWF