キリスト教指導者らがアッシジに結集 歴史的な「被造世界の祭典」を確立へ 2025年5月21日

環境危機の霊的な側面を議論する画期的な集会において、東西の伝統を受け継ぐキリスト教指導者たちがイタリアのアッシジに集い、共通の典礼における「創造の祭典」を策定した。5月5日から7日までの3日間にわたるこの会議は、世界教会協議会(WCC)中央委員会の議長であるハインリッヒ・ベッドフォルト=シュトローム氏が「私たちを教会として結びつける三位一体の本質の素晴らしい表現」と表現した「被造世界の祭典」の確立に向けた重要な一歩であり、地球が直面する喫緊の気候変動問題に対する力強い精神的な対応となるという。WCCが公式サイトで伝えた。
シュトローム氏は、「第三千年紀に向けたエキュメニカルな夢」と題した開会演説で、集会の基調を次のように示した。「アッシジのプロセスが発展を続け、その目標を達成すれば、キリスト教史における画期的な出来事となるでしょう。第二千年紀を振り返ると、唯一の前例と言えるのは、東方で最初に祝われ、1456年に西方でも採用された変容祭だけです」
会議には、英国国教会、世界バプテスト連盟、ローマ・カトリック教会、ルーテル世界連盟、東方正教会を含む16の世界諸教会の代表者が集まった。議論は、この祭典の神学的根拠、聖書朗読、典礼の祈り、そして9月1日が東方正教会の伝統において伝統的に天地創造の日とされていることを踏まえ、日付に焦点を当てている。
「アッシジのプロセスは、神の創造における三位一体の神の美しさを再発見するための道、ひいては巡礼とさえ捉えられるでしょう」とシュトローム氏は付け加え、この取り組みの霊的な側面を強調した。
この集会のエキュメニカルな意義について、同氏は次のように述べている。「私たちが切実に必要としている世界的で霊的な方向転換を促す上で、これほど大きな可能性を秘めた人々の集団は、地球上で他には考えられません!」
会議参加者は、それぞれの教会の伝統においてこの祝日を実施するための準備として、地域的な対話を継続することで合意した。5大陸のカトリック司教協議会のうち四つがすでにこの取り組みを承認しており、世界中の多くの教会の家族も支持を表明している。
「一致の証人として、エキュメニカルに共有される創造の祭典のためのアッシジのプロセスを追求しましょう。そうすることで、第三千年紀におけるこのエキュメニカルな夢が実現するのです。それは、イエスが私たちに呼びかけられた『地の塩、世の光』を力強く表現するものとなるでしょう」とシュトローム氏は締めくくった。
(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)
写真=Einar Tjelle/Church of Norway