アメリカ合衆国の著名な牧師兼社会正義活動家であるウィリアム・バーバー氏は４月２８日、議事堂内で祈祷中、他の２人と共に逮捕された。「プレミア・クリスチャン・ニュース」が報じた。

　この逮捕騒動は、トランプ大統領が反キリスト教偏向を調査するタスクフォースを公式に発足させてから１週間も経たないうちに発生した。

　バーバー氏は、貧困層のためのキャンペーンの共同議長であり、イエール神学校公共神学・公共政策センターの創設者。報道によると同氏は、ジョナサン・ウィルソン=ハートグロブ牧師と、サンフランシスコ・スプリングス祈祷センターのディレクターであるスティーブ・スウェイン氏と共に拘束された。

　３人は政府の予算削減の影響を嘆きながら祈っていたところ、議事堂警察が口頭で警告を発し、ロタンダから報道陣を含む全員を退去させ、男性３人を手錠で拘束した。

　「私たちはただ祈るために中に入った——予算に反対して祈ったが、それでも祈るために——それなのに、今や『祈ることは議事堂の規則違反と見なされる』という命令が明白に出された」とバーバー氏は語った。「私たちが望むのは、人々がこの状況を理解し、それが恐怖をいくらかでも取り除き、今こそ非暴力直接行動で私たちの不満を表明する時だと気づくことです」

　バーバー氏が設立した非営利団体「リペアーズ・オブ・ザ・ブリーチ」は月曜日に声明を発表。「米国最高裁で道徳的なメッセージを今朝国民に伝え、ワシントンＤ．Ｃ．で貧困層、労働者、子ども、女性、家族を犠牲にして進められている道徳に反する予算削減と提案された予算削減に警鐘を鳴らすため、全国からの宗教を超えた指導者の集まりが行われた後、逮捕が起こった」

　バーバー氏と彼の同僚は一時的に拘束され、後に釈放された。キャピトル警察は、３人が「群衆を密集させ、妨害および迷惑行為」をした疑いで告発されたと述べた。当局は、議事堂内の建物内のすべてのデモは厳格に禁止されていると説明した。

（翻訳協力＝中山信之）