井上直さん聖書絵画展「信仰の巡礼者」 教会外からも含め350人超が来場 2025年6月1日

 画家・井上直さん(日本基督教団洛北教会員)による聖書絵画展「信仰の巡礼者」が5月13日から19日まで、日本基督教団越谷教会(埼玉県越谷市)で開催された。

 イエス・キリストの「聖餐」と 「再臨」を主題とし、罪の赦し、愛と希望、聖書の世界、証しと祈りを表現した油彩画53点(うち新作25点)が礼拝堂内に展示され、趣のある建物と照明も相まって独特の空気感が醸し出された。会場となった越谷教会の須賀工(すか・たくみ)牧師は、神学生時代から井上さんと親交があり、長年の念願が叶う形となった。同教会では、130周年を記念する作品「礼拝」の制作も依頼。今回は教会の役員会を中心に準備を重ね、近隣教会や関係施設、地域にもチラシを配って周知を徹底した。

越谷教会牧師の須賀工さん(左)と画家・井上直さん

 来場者からは、「画家が祈りをもって描いているのが伝わってきた」「可視化されたことで、聖書の内容が少し理解できた」「壮大なテーマの作品にも心を揺さぶられたが、そばに置いて毎日眺めることができるような小さな作品にも惹かれた」などの感想が聞かれた。

 教会の間口を広げ伝道に寄与するため、教会での開催にこだわる井上さん。今回は期間中に来場した延べ355人のうち、30人以上が教会は初めてというノンクリスチャンで、2009年から続けてきた個展で過去最多を記録したという。今後の抱負については、「舞台背景に使われるような大きな作品も手掛けたい」と話す。

 井上さんの作品は、キリスト新聞社の書籍『説教 十字架上の七つの言葉』(平野克己著)、『説教 最後の晩餐』(吉村和雄著)のほか、晶文社刊『街の牧師 祈りといのち』(沼田和也著)、聖書協会共同訳「新約聖書」の装画としても採用されている。

 聖書絵画展の開催に関する問い合わせはホームページ(https://www.nao-inoue.net/)まで。

映画・音楽・文化一覧ページへ

映画・音楽・文化の最新記事一覧

  • 聖コレクション リアル神ゲーあります。「聖書で、遊ぼう。」聖書コレクション
  • 求人/募集/招聘