米カトリック平和運動団体 原爆投下80周年で謝罪求める運動を開始 2025年7月21日

カトリックの国際的な平和運動団体「パックス・クリスティ・インターナショナル」に加盟している「米国パックス・クリスティ」は、核兵器のない世界を8月6日と9日に思い描こうと、日本国民に対する謝罪を求める運動を行うことを英文公式サイトで発表した。
「下記の要請書への賛同を、どなたでも歓迎いたします。個人、団体を問わず、どなたでも賛同いただけます。署名を添えたこのメッセージは、広島・長崎両市長、ノーベル平和賞受賞者の日本被団協(原爆被爆者団体)、そして教会指導者に送付されます」と、前書きに記している。
要請書は「私たちはこれらの罪と、核兵器の継続的な拡散について悔い改めます。さらに、我が国が核兵器を保有し、その使用を脅かしてきたことについても悔い改めを表明します」と強調した上で、「あらゆる場所のすべてのキリスト教徒と善良な信仰を持つ人々に対し、これらの殺人兵器の製造、維持、使用の脅迫、そして使用への参加を拒否するよう呼びかけます」と訴える。
また米国政府が、「総費用1兆7000億ドルと見込まれる、数十年にわたる核兵器の性能向上に依然として固執していること」を強く非難し、米国政府に対し、「核兵器近代化計画を終了し、核兵器の先制使用政策を放棄し、国際法に基づき核兵器の使用、保有、実験、移転を禁止する2017年の国連核兵器禁止条約(TPNW)に署名・批准する」ことを求めた。
一方で、広島・長崎への原爆投下に関わった米国政府や同国の核兵器を開発した科学者ら、そして軍産複合体に謝罪を求めておらず、その理由も記していない。
(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)