「主の平和に仕える者に」 日基教団が戦後80年の祈り 2025年7月29日

 日本基督教団(雲然俊美総会議長)は「戦後80年にあたって、平和を求める祈り」を7月24日に公式サイトで公開した。

 この中で、戦後80年を迎えるにあたり、「神が造られ、愛された何千万人もの命が、私たちの罪によって傷つけられ、奪われたことを深く悔い改め、人類が二度とあのような過ちを犯すことがないように」祈り願う一方、世界中で多くの戦争・内戦があり、今も1億人を超える人が難民とされていることを指摘して無力さを悔いた。その上で、「私たち自身が、戦時中に神と人とに対して大きな罪を犯したのみならず、その後も時代と共に変わりゆくイデオロギーや歴史観に振り回されたこと」を悔い改め、主の平和に仕える者となること、国家・民族の間にある憎しみの連鎖が断ち切られること、困窮のただ中にある人々に生きる力と勇気が与えられることなどを祈った。

 全文は以下の通り。


戦後80年にあたって、平和を求める祈り

 今、心を一つにして、私たちの父なる神に祈ります。

「御名が崇められますように。御国が来ますように。御心が天になるごとく、地にもなりますように。」

 アジア・太平洋戦争の敗戦から80年を迎えます。神が造られ、愛された何千万人もの命が、私たちの罪によって傷つけられ、奪われたことを深く悔い改め、人類が二度とあのような過ちを犯すことがないようにと、平和の主に祈り願います。

 しかしこの80年の間にも、多くの戦争・内戦が世界中であり、今も1億人を超える人が難民とされています。私たちがまことに無力であったことを悔いるものです。この現実の中で、それでも私たちは復活の主がまことの平和へと世界を導いてくださることを信じ、心を新たにして平和を祈り願います。そして、御言葉を宣べ伝え、御国を目指して歩んで行きます。また、私たち自身が、戦時中に神と人とに対して大きな罪を犯したのみならず、その後も時代と共に変わりゆくイデオロギーや歴史観に振り回されたことを悔い改めます。主の御前に立って全ての者が悔い改め、ただ主の平和に仕える者となりますように。時代は変わり人は変わりますが、神の言葉は永遠に変わることがありません。正しいお方は、十字架の主であるあなただけです。主よ、憐れんでください。

 近年は日本の近海においても緊張状態が続いています。その様な中で琉球弧の島々に住む方々が担わされている過重な労苦に対して痛みを覚えます。私たちが自分の利益だけを追い求めることなく、十字架の主イエス・キリストの御前に立って、神が与えられた力と知恵とを平和の実現のために用いてまいります。

 私たちは、神の子・平和の子とされた者として、御国を仰ぎつつ祈ります。

 強い国家や民が、弱く小さな国家や民を力によって支配し、虐げることがありませんように。国家・民族の間にある憎しみの連鎖が断ち切られますように。困窮のただ中にある一人ひとりに、生きる力と勇気が与えられますように。そして、核の脅威が世界中から取り除かれていきますように。

 平和の主イエス・キリストよ、早く来てください。

 この祈りを主イエス・キリストの御名によって祈ります。 アーメン

(第43総会期 第4回常議員会 2025年7月8日 可決)

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