広島女学院 法人改組で中高に特化 大学は「YIC学院」に移管し共学化へ 2025年9月12日

学校法人広島女学院(海田智浩理事長)は9月11日、広島女学院大学の設置者を2026年4月から学校法人YIC学院へと移行する認可申請が文部科学大臣により認可されたことを発表した。大学と同一敷地にある広島女学院ゲーンス幼稚園についても、同時期をめどに設置者変更を申請する予定。
発表によると、2026年度は教育資産や教職員をそのまま引き継ぐ形で教育活動を継続し、入学定員は現行の330人から260人に見直す。新入生は卒業まで「広島女学院大学」の学生として学び、卒業証書も同名で授与される。翌2027年度からは校名を「YIC学院大学」と改め、男女共学化をはじめ日本語別科の新設や学部再編に踏み出す。地域に根ざした実践教育と国際性・多様性を兼ね備えた学びの場を志向し、「どこにいても、つながる学び。どんな未来にでも対応できる力」を育む未来型教育を掲げている。
広島女学院ゲーンス幼稚園も自然環境を生かした教育理念を継承しつつ、2027年度から「ゲーンス幼稚園」へと名称を変更。子どもたちの個性を尊重し、豊かな成長を支える場として発展を目指す。
一方、設置者変更後の学校法人広島女学院は、広島女学院中学高等学校の運営に専念する。広島・上幟町で140年近く積み重ねてきた歴史と伝統、そしてキリスト教主義に根差した女子教育を今後も堅持する姿勢を強調。「国際平和都市・広島において、地域に必要とされる女子中等教育のオンリーワンの存在として、輝き続けるよう尽力いたします」
同中高の将来構想については、10月以降に改めて発表される予定だという。