米リリー財団 計45の神学校への巨額の助成を発表 2025年12月5日

 米インディアナ州インディアナポリス市を拠点とする全米最大級の民間慈善団体リリー財団が11月24日、米国とカナダの計45の神学校に対し、総額約4億ドル(約600億円)の助成金を支給すると発表した。1校あたりの助成額は250万〜1千万ドル(約4億〜15億円)に及ぶ。

 同財団の公式ホームページの発表によると、今回の助成は牧師・教会指導者の育成を目的としており、とりわけ神学校同士の、また神学校と教会・教派のあいだの教育上の連携の促進に力点を置いたもの。対象となった45校には福音派、主流派、ペンテコステ派、カトリック、黒人教会、非教派系など多様なキリスト教の神学校・大学が含まれている。福音派系ではフラー神学校、バイオラ大学(カリフォルニア州)、主流派系ではギャレット・エヴァンジェリカル神学校(イリノイ州)、イーデン神学校(ミズーリ州)、カトリックではノートルダム大学(インディアナ州)などが助成校リストに含まれている。

 同発表の中でリリー財団の宗教部門の副代表を務めるクリストファー・コブル氏は「神学校はキリスト教会の指導者を育て、支援する上で欠かせない役割を担っている」とし、これらの神学校が今後さらに他校や教会団体と教育交流を深めていくことを期待している、と述べた。

 同財団は1937年創設。2021年には北米の神学教育への支援を目的とした「明日のイニシアティブへの道」プロジェクトを立ち上げ、既に総額7億ドルを超す助成を160校以上のキリスト教神学教育機関に対して行ってきた。

(木村 智)

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