【速報】いのちのことば社 元職員による数千万円規模の不適切会計処理でお詫び 社長も引責辞任へ 2025年12月30日

 「福音派」の教会を主な対象とする文書伝道の働きを続けてきたいのちのことば社伝道グループ(岩本信一社長)は12月26日、「多額の不適切な会計処理の報告とお詫び」と題する謝罪文を関係する諸教会・団体宛てに書面で発送した。年明け1月6日に、同社ホームページでも同内容の書面を公開する予定。

 発表によると、同社の元職員が業務上の立場を利用し、販売分野において現金で直接預かった売上金や献金の一部を、長年にわたり不適切に会計処理していたという。現在も調査は継続中だが、不整合額は数千万円規模に上ると推定されている。

 同社は「多くの教会、諸団体、支援者の信頼を裏切る結果となったことを深くお詫びする」とし、文書伝道の使命を託されながら、資金管理に不備があったことを重く受け止めていると表明した。

 調査の過程では、当該人物から疑義に対する明確な説明が得られず、弁明の機会を設けても誠意ある対応がなかったとして、真相解明は困難と判断。現在、刑事・民事の両面で法的措置を取るべく、関係当局と連携して対応を進めているという。

 同社は再発防止策として、現金を直接取り扱う部門の管理体制を複数役員による体制に移行するほか、売上・献金の取扱いと管理・報告フローを複数担当者で分担し、責任者が厳正に管理する体制を整えるとした。また、棚卸や在庫管理の徹底、社内教育およびコンプライアンス研修の実施も行うとしている。

 岩本信一社長は、これら再発防止策の道筋が整った段階で、責任を取って社長を辞任する意向を明らかにし、「新たな体制となる」同社のために祈ってほしいと呼びかけている。

 お詫びの全文は以下の通り。


諸教会、諸団体の皆様へ
いのちのことば社伝道グループ

社⾧ 岩本信一

多額の不適切な会計処理の報告とお詫び

 恵み深い主の御前に、心からの悔い改めを覚えつつ、ご報告申し上げます。

 いのちのことば社の社内におきまして、元職員による多額の不適切な会計処理が発覚いたしました。当該人物が業務上の立場を利用し、販売分野において現金で直接お預かりした売上金と献金の一部を⾧年、不適切に会計処理したことによる不整合額は、現在調査の途上ではありますが、数千万円に上ると推定しています。

 本件により多くの教会、諸団体、またご支援くださっているクリスチャンの方々の信頼を裏切ることとなってしまいましたことを、心からお詫び申し上げます。何よりも、弊社に文書伝道の使命を託してくださった主にお応えする責任を果たせず、文書伝道に用いるべき資金の管理に不備がありましたことを重く受けとめております。

 調査の過程において、当該人物からは疑義について明確な答えが得られず、その後、弁明の機会を設けても誠意ある対応がありませんでした。これでは真相解明ができないと判断し、当該人物に対する刑事、民事両面での法的措置を実施すべく、関係当局と連携し対応を行っているところです。

 並行して、再発防止のために社内ルールを見直し、管理体制を強化するとともに、社内教育およびコンプライアンス研修を実施いたします。このような事態を起こしてしまったことを厳粛に受け止め、再発防止に向けた取り組みを徹底し、皆様からの信頼回復に全力を尽くしてまいります。

《再発防止への取り組み》

1.現金を直接取り扱う部門の管理体制を複数役員体制へ移行。
2.売上・献金の取扱いと管理・報告のフローを複数担当者に分担し、責任者が厳正に管理。
3.棚卸・在庫管理の徹底。

 上記の再発防止策の道筋が見えた時点で、私、岩本信一はその責任をとり社⾧を辞任する所存です。改めまして、関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを、重ねてお詫び申し上げます。願わくば、新たな体制となる、いのちのことば社のためにお祈りいただけますなら幸いです。

在主

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