米軍内で「ハルマゲドン」発言に懸念 イラン攻撃巡り宗教的言説に反発も 2026年3月6日

米国とイスラエルによるイラン攻撃を巡り、米軍内部で戦争を聖書の終末預言と結び付ける発言が指揮官からなされているとして、兵士らが懸念を表明している。米キリスト教系ニュースサイト「バプテスト・ニュース・グローバル」の報道によると、米軍の一部部隊で、軍事作戦を「神の計画」や終末の戦い「ハルマゲドン」と関連づけて説明する発言があったとして、兵士らが問題視している。
同記事によると、信教の自由を守る活動を行う団体「軍人宗教自由財団(MRFF)」には、米国とイスラエルがイランを攻撃した後、50以上の軍事施設から200件以上の相談が寄せられた。兵士たちは、上官が戦争を聖書の黙示録と結び付け、「神が望んだ戦争」であるかのように語っていると訴えているという。
ある下士官は同財団への申し立ての中で、指揮官が作戦説明の際、「これは『神のご計画の一部』であり、黙示録に記されたハルマゲドンとキリストの再臨に関わる出来事だ」と述べたと証言。また、「トランプ大統領はイエスによって油注がれ、イランでハルマゲドンの火を灯すために選ばれた」と語ったとも報告されている。
こうした発言に対し、同部隊の兵士らは宗教的立場の違いを超えて不快感を示している。申し立てを行った兵士は、自分の部隊にはキリスト教徒だけでなくユダヤ教徒やイスラム教徒もいるとし、指揮官が宗教的信念を部下に押し付けることは問題だと指摘した。
MRFFのミッキー・ワインスタイン代表は、軍人の誓いは特定の宗教や指導者ではなく合衆国憲法に対してなされるものだと強調し、軍内部で宗教的終末思想を戦争の正当化に用いることは、政教分離の原則に反すると批判している。
米軍内部でのこうした発言は、戦争を宗教的終末観と結び付ける動きとして議論を呼んでおり、軍における信教の自由と政教分離の問題を改めて浮き彫りにしている。
Image by Zack Culver from Pixabay














