震災15年 東北教区が記念礼拝 洗足のイエスに倣い教会として「耳を澄ませて」 2026年3月12日

 日本基督教団東北教区は3月11日、東日本大震災から15年を覚える記念礼拝を東北教区センター「エマオ」(宮城県仙台市)で行い、オンラインでも配信した。震災発生時刻の午後2時46分には参加者一同で1分間の黙祷をささげ、犠牲者と被災地を覚えて祈った。礼拝の模様は山形、福島の教会、兵庫教区のクリスチャン・センターなどのサテライト会場でも、オンライン配信を通して共有された。

 礼拝は荒井偉作氏(名取教会牧師、東北教区総会議長)が司式し、松本芳哉氏(仙台青葉荘教会牧師、教区センター館長)が奏楽を担当。イザヤ書11章1~10節、ヨハネによる福音書13章1~5節が朗読された。

 説教は学生キリスト教友愛会総主事の野田沢(のだ・たく)氏が「教会として、この15年に耳を澄ませて」と題して語った。野田氏は震災直後、教団の被災者支援センターで館長として派遣され、自身もセンターに寝泊まりしていた当時を振り返った。その部屋には、イエスが弟子たちの足を洗う場面を描いた「洗足のイエス」の掛け軸を掲げていたという。

 また、自身も幼子と妻を東京に残してきたことによる家族の痛みにも触れ、「この15年間に経験した人の痛み、思い、悲しみ、そして世の罪を、社会的・政治的なこととしてではなく、傍観者になって他人事のように裁くのではなく、共に生きる者として主を見上げつつ、私たちの罪の出来事、教会の出来事として受け止めていきたい。そうした信仰の眼差しを忘れた時に、本当の意味で教会は滅びる」と語り、被災地に向き合い続けることの大切さを説いた。

 礼拝では、震災の犠牲者や遺族、被災地の歩みを覚える祈りの時が設けられ、「東北教区3.11わたしたちの祈り2026」が祈られた。献金は「東北教区東日本大震災救援特別会計」と、日本基督教団が呼びかけている能登半島地震救援募金のためにささげられた。

 東北教区ではこの15年、被災地に寄り添う支援と祈りの働きを続けてきた。節目となる今年も、各地の教会とともに震災を覚える祈りがささげられた。

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