広島 坊主スナック「煩悩寺」で牧師がクリスマスメッセージ 2025年1月21日

広島県福山市近辺の若手僧侶たちが本物のスナックを貸し切り、2022年11月から定期的に開店してきた坊主スナック「煩悩寺」(枝廣慶樹代表=浄土真宗本願寺派崇興寺住職)。袈裟姿の僧侶が、その名の通り、多くの人の煩悩や悩み事を聞きながら接客する。宗教離れが叫ばれる昨今、僧侶がお寺から一歩踏み出し、多くの人々が仏法に出会うきっかけを作りたいとの趣旨で始められた。歓談が盛り上がった午後10時ごろには、念仏と読経が始まり、僧侶による短い法話もある。
昨年12月22日の「煩悩寺」では、「クリスマスナイト」と銘打ち、牧師も接客側に加わり、宗教横断的な取り組みとなった。僧侶の読経の後、厳かな雰囲気の中、普段は常連客として参加してきた小柳均さん(日本アライアンス教団福山アライアンス教会牧師)=写真=が、クリスマスについてのメッセージを語った。教会の外で積極的に対話する機会を意識してきた小柳さんは、「世界の各地で宗教の違いなどによる争いが絶えない中、小さな取り組みの意義を感じることができた」と振り返る。
坊主スナック「煩悩寺」(福山市昭和町4-28)は、毎月第四日曜日の午後8時から深夜0時まで開店。2時間3千円、飲み放題。