〝死をもっとポップに。終活を再定義〟 「Deathフェス」でキリスト教葬儀をPR 2025年5月14日

 死をタブー視せず、ポジティブに捉えることで、今をどう生きるかを考えるきっかけを提供したいとの願いを込めた「Deathフェス2025」が、4月12日から17日、渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区)で開催された。主催したのは、「死をもっとポップに。終活を再定義する祭典」として、死を自分ごととして捉え直す社会の実現を目指す一般社団法人デスフェス。

 葬儀、終活などに携わる50以上の企業、団体、クリエイターなどが出展する中、10代から90代まで幅広い年齢層が参加し、死についての対話や体験を共有。6日間で昨年の第1回を大きく上回る約4200人が来場した。

 期間中は僧侶や研究者によるトークセッション、入棺が体験できるワークショップ、アート展示などを通じて、死について多角的に考える試みが展開された。

 キリスト教専門葬儀社の株式会社ライフワークス(野田和裕社長)は14日、「キリスト教葬儀のリアル――4000人の死と向き合って見えてきた〝デスマインド〟」と題して、代表の野田氏が本誌編集長の松谷信司と対談。仏教式とキリスト教式の違い、ノンクリスチャンからの依頼が増えつつある教会での葬儀について紹介した。

 野田氏は、実際にノンクリスチャンのための葬儀を何度も手伝ってきた経験から、「信仰の有無にかかわらず、祈りに包まれた静かな別れ、聖書の言葉に支えられる時間には、多くの人が心を動かされる」と強調し、教会が葬儀を通して信徒以外にも門戸を開いていく必要性を訴えた。対談の模様はYouTubeで視聴可能。

 主催する一般社団法人デスフェス共同代表の市川望美氏、小野梨奈氏は、来年以降も毎年4月14日を「よい死の日」として、死について考える文化の創造を目指すとしている。

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