新教皇誕生に教派超え祝意 エキュメニカルな協力、一致に期待 2025年5月21日

 ルーテル世界連盟(LWF)アン・バーグハート総幹事は、コンクラーベが成功裏に終了したことを受けて、「深い喜びと感謝の気持ちをもって歓迎」し、「世界中のカトリックの兄弟姉妹と共に、この祝賀を分かち合う」と表明。「私たちは新教皇の奉仕のために祈り、彼のリーダーシップの下で協力関係を深めていくことを楽しみにしている」「ローマ・カトリック教会とルーテル教会は共に、困っている人々への共同の奉仕と、キリストへの共通の証しを通して、一致に向けて成長し続けることができる」と加えた。

 世界改革教会共同体(WCRC)は5月9日、新教皇を歓迎する声明を公式サイトで発表。セトリ・ニョミ総幹事はレオ14世教皇の就任を、「エキュメニカルな関係を強化し、癒やしと希望を深く必要とする世界に仕えるという共通のキリスト教的使命を再確認する機会」と捉え、 「一致を育み、正義を追求することに尽力する共同体として、新教皇のリーダーシップが、今日の世界において、開放性、対話、そして預言的な証しの精神によって特徴づけられることを願っている」と述べた。

 また、長年にわたり、伝統間の橋渡しの重要性を認識してきたWCRCとして、「カトリック教会との継続的な対話は、この活動の不可欠な部分であり、より深い神学的理解と、共同行動へのコミットメントを生み出してきた」と評価し、「新教皇の選出は、カトリック教会にとって画期的な出来事であるだけでなく、すべてのキリスト教徒が正義、平和、和解をもたらす福音への献身を新たにするための招きでもある」と加えた。

 正教系英文ニュースメディア「オーソドックス・タイムズ」は9日付で、「全地総主教、教皇レオ14世について『東西間の対話を促進するために着座式に出席』」との見出しで、東方正教会のバルトロメオ全地総主教のコメントを報じた。それによるとバルトロメオ総主教は、フランシスコ前教皇とエルサレムを巡礼した歴史的瞬間について、「私たちは共に主の墓の前でひざまずき、両教会の再びの一致と全人類のために祈った」と振り返った。

 また、将来を見据え、レオ14世教皇の着座式に出席し、引き続き協力関係を育んでいく意向を表明。「私たちはキリスト教的な希望をもって新教皇を待ち望んでいる。私は教皇の着座式に出席し、東西間の対話を前進させることを提案する。11月30日の聖アンデレの祝日に際し、ニカイア訪問とコンスタンディヌポリ総主教庁への公式訪問を併せて行ってもらえるよう願う」との希望も語ったという。

(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)

Image by gttfcad from Pixabay

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