【新刊】 『トロイカ人生に導かれて 黒川知文自伝』 黒川知文

劣等感・人間不信・孤独からの救いと新生
教育者として、牧会者として生きた著者が、自らの半生を歴史研究の対象とし、若くして神と出会い、神からの使命を自覚するまでとその後の歩みを、さまざまな一次資料から客観的にふり返る。文学作品受賞作含む。
「尊敬する人物は、アルベルト・シュバイツァーである。彼は、教授・牧師・音楽家・医師・宣教師として九十年の生涯を神のためにささげた。『マルチタレント』の人物には、『二兎追う者は一兎も追えず』はあてはまらない。三兎も四兎も追う豊かな人生になる。どのようにしてトロイカ人生計画に導かれたのか、また、それはどのように実現されていったのであろうか」(「はじめに」より)
【著者プロフィール】
くろかわ・ともぶみ 1954年香川県小豆島生まれ。高松高校、東京外国語大学卒。政府奨学生としてヘブライ大学に留学。一橋大学博士課程、エール大学博士課程、東京大学博士課程で歴史学と宗教学を専攻して1995年文学博士(東京大学)。東京基督教大学、愛知教育大学、慶應義塾大学、東京外国語大学、東京大学、南山大学大学院、中央学院大学、明治学院大学等で歴史を講じた。主な著書に『世界史への問い』(岩波書店、1990年)、『ロシア・キリスト教史』(教文館、1999年)、『一神教文明からの問いかけ―東大駒場連続講義―』(講談社、2012年)、『ロシア正教のイコン』(監修・創元社、2011年)、『西洋史とキリスト教』(教文館、2016年)、『ユダヤ人の歴史と思想』(ヨベル、2018年)、『人々がつなぐ世界史』(ミネルヴァ書房、2019年)、『マックス・ヴェーバーの生涯と学問』(ヨベル、2021年)、近著に『講義 宗教の「戦争論」』(山川出版社、2024年)がある。神学博士(Ph.D)湖北パークサイドチャペル主任牧師、国立大学法人愛知教育大学名誉教授。2020~2024年賀川豊彦記念松択資料館館長。2025年から賀川豊彦学会会長。
【四六判・並製・294頁・定価1,870円(本体1,700円+税)】
[キリスト新聞社]ISBN9784873958507 C0016