カリタスフィリピン 台風25号・26号の被災者支援募金を呼びかけ 2025年11月14日

 フィリピンにあるカトリック教会の社会活動・救援活動団体である「カリタスフィリピン」は11月11日、「最近の災害で被災されたご家族へのご寄付のお願い」をフェイスブックで呼びかけた。

 「台風ティーノ(台風25号)とスーパー台風ウワン(台風26号)により、何千ものご家族が家や生活の糧を失いました。皆様のご厚意が、彼らの生活再建の力となります」と記し、「できることを分かち合い、慈しみと愛の導き手となりましょう」と支援金を募っている。

 カリタスジャパンでは現在のところ、フィリピンの台風被災者を支援するという発表はない。 

 カリタスフィリピンは10日、台風19号に関する初期調整と評価と題する記事をフェイスブックに掲載。「フィリピン・カリタスのナショナルチームは、セブ・カリタス株式会社、そしてドイツ・カリタスと協力し、台風ティーノの被害を受けたセブ州で最も被害の大きい市町村において、初期調整と評価を実施しました」と報告した。

 それによると、住民のほとんどが急激な洪水の増加に備えていなかったため、甚大な被害を受けたという。「河川沿いや沿岸部では数千戸の家屋が損壊しました。民間住宅地でも大規模な浸水被害に見舞われ、数百世帯が屋根の上に避難を余儀なくされました」と、同団体は記している。

 「現在、清掃・撤去活動、そして捜索・救助活動が続いている」として、必要な緊急支援物資に、「水(飲料水と清掃用)、食料パック、生活必需品、就寝キット、仮設シェルター資材、ソーラーライト、給水容器、衛生キット、医薬品」を挙げている。

 「台風ティーノの被災者の方々に、引き続き連帯と思いやりの気持ちをお伝えください。共に力を合わせ、惜しみない支援をすることで、被災された方々が家を再建し、壊滅的な状況の中で希望を持てるよう支援することができます」と、カリタスフィリピンは結んでいる。

 さらに、カリタスフィリピンは2日、「セブ島のボゴ市におけるマグニチュード6.9の地震の影響」と題する報告記事を掲載。それに続いて5日には、「三つの熱帯サイクロン(ミラソル、ナンド、そしてオポン「ブアロイ」)とマグニチュード6.9の地震による影響」という見出しの報告記事を掲載していた。

 フィリピンのカトリック司教協議会(CBCP)ニュースが11月8日に伝えたところによると、同国ルソン島南東部のカラモアン半島沖にあるカタンドゥアネス島では、台風26号がフィリピンに接近するにつれて、カタンドゥアネス島のカトリック教区教会は、避難を求める住民に再び教会を開放したという。

 また、同ニュースは7日、台風25号が広範囲に渡る洪水と破壊を引き起こしたことを受け、フィリピン西部にあるパラワン島北部のカトリック教会が公的な援助を訴えたと伝えた。

(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)

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