米国で続く聖書ブーム 今年の販売部数は1800万部超 前年比で14%増 2025年11月29日

出版市場の分析を行うサカーナ(Circana)の統計によると、今年の米国における聖書の販売部数は11月末現在ですでに1840万部にのぼっており、前年比で14%増となった。米国の聖書の売上は過去5年間上昇し続けており、聖書ブームとも言われる。2024年は1600万部超という記録的な1年だったが、2025年はそれをさらに上回る結果となった。サカーナの市場アナリストのブレナ・コナー氏は、レリジョン・ニュース・サービス(RNS)の取材に対し、「米国の消費者のあいだで宗教的コンテンツへの関心の増大が見られる」と語った。
近年のピュー・リサーチ・センターなどの統計では米国民の教会出席や宗教団体への所属それ自体は減少傾向にあるとされ、所属宗教をもたない層(〝nones〟と呼ばれる)が増えていると指摘されてきた。他方、聖書の販売数の増加トレンドは、個人レベルでの宗教への関心は衰えていないことを示しており、また近年の米国における保守文化、キリスト教伝統への回帰傾向ともリンクしていると考えられる。保守活動家で熱心な信仰者でもあったチャーリー・カーク氏が殺害された今年9月には聖書の月間販売部数が240万部にのぼっており、Z世代など若者のキリスト教信仰への関心の高まりが背景にあると推測される。
(木村 智)

















