豪教会協議会 テロ攻撃による「反ユダヤ主義的な憎悪」を非難 2025年12月16日

 オーストラリア最大のエキュメニカル全国組織の一つである「オーストラリア全国教会協議会(NCCA)」は、ユダヤ教の祭りであるハヌカの初日である12月14日に同国東南部のボンダイビーチで発生した殺傷事件について同月15日付声明を公式サイトで発表し、「反ユダヤ主義的な憎悪を断固として非難」すると述べた。

 下記は、声明全文をエキュメニカル・ニュース・ジャパンが日本語に仮訳したもの。


ボンダイビーチでのテロ攻撃に関する声明

 オーストラリア全国教会協議会(NCCA)は、ユダヤ教の祭りであるハヌカの初日である昨夜、ボンダイビーチで発生した殺人事件に衝撃を受け、深い悲しみに暮れています。光と希望の祭りに、恐ろしい暗闇が降り注ぎました。

 ユダヤ人コミュニティ、そして罪のないオーストラリア国民に対するこのテロ行為は、すべてのオーストラリア国民、そして私たちの生き方に対する攻撃です。私たちは、この恐ろしい事件を引き起こした反ユダヤ主義的な憎悪を断固として非難します。

 私たちは、命を落とし、負傷し、人生が破壊された方々のご家族とご友人に心からの哀悼の意を表します。今、彼らを包み込む衝撃と悲しみに立ち向かう彼らのために、祈りを捧げます。

 「このような恐ろしい暴力とテロはオーストラリアにあってはならないものであり、私たちはすべての人々が平和と安全に暮らす自由を保障します。このようなテロ行為を非難します」と、ジョン・ギルモア会長は述べました。

 私たちはユダヤ人コミュニティと連帯し、彼らとラビたちとの絆を大切にしています。私たちは今も、そして今後数週間も、思いと祈りをもって彼らに寄り添っていきます。

 人々を救い、さらなる命の喪失を防ぐために命を危険にさらした警察官、救急隊員、そして一般市民の勇気と勇敢さに、心から感謝します。

 この恐ろしい暴力は私たちを分断しようとしています。しかし、それは成功しません。今こそ国民の団結を促し、この偉大な国におけるあらゆる宗教と文化の調和、平和、そして敬意ある関係のために、私たち全員が共に努力すべき時です。

 このような出来事は、たとえ直接被害を受けなかったとしても、非常に心を痛め、不安にさせるものです。特に、心が張り裂けそうな気持ちになっている方は、お互いを気遣い、思いやりを持って接するようお願いいたします。地元の教会や信仰共同体が助けになるかもしれません。ぜひご連絡ください。彼らはいつでも耳を傾け、サポートを差し伸べてくれます。

 主の祈りの言葉に心を寄せ、共に祈りましょう。「悪から私たちを救い出し、私たちの日々に平安を与えてください」

(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)

Unsplashpanyawat auitpolが撮影した写真

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