消えゆくオルガン文化に光 ドキュメンタリー映画『風琴』5月上映 2026年3月26日

足踏み式リードオルガンの修復に生涯を捧げてきた和久井輝夫氏(88歳)を追ったドキュメンタリー映画『風琴』(黒瀬政男監督)が、5月9日から15日まで、新宿K’s cinemaで上映される。
長野県須坂市を拠点に活動する和久井氏は、国内で技術者が激減する中、教会などに残る歴史的オルガンの修理・調律を担い、その音色と文化を次世代へとつないできた。

工房で作業する和久井氏
日本はかつて「オルガン大国」とも言われたが、現在では教会を中心にわずかに残るのみとなっている。本作は、そうした状況の中でオルガンの保存と再生に取り組む人々の姿を描き、楽器の構造や独特の響きを高音質で伝える。また、若い世代や音楽家たちがその魅力を受け継ごうとする動きにも光を当てる。
出演者には、日本におけるリードオルガン演奏・指導の第一人者で、日本リードオルガン協会会長を務める中村証二氏も名を連ねる。各地の歴史的オルガンの維持活動に携わり、教会での礼拝音楽を支えてきた実践者としての視点が、作品に厚みを与える。
2025年に神戸・元町映画館で公開された後、大阪、長野、浜松など各地で上映され、好評を博した。浜松シネマイーラでは週間動員で上位に入るなど反響を呼んだ。
東京上映期間中の5月10日には、オルガニストの早川幸子氏による演奏付き舞台あいさつも予定されている。作品に関する問い合わせは同製作実行委員会(Tel 078-992-0229)まで。














