教皇レオ14世、肺結節の摘出手術へ 自ら病状公表、異例の情報開示に注目 2026年10月13日

 ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世(71)は10月11日、定期検診で肺に結節が見つかり、摘出手術を受けることを明らかにした。教皇自身がサンピエトロ広場に集まった信者らに病状を説明するのは異例。バチカンによると、教皇は13日午前遅くにローマのジェメッリ総合病院に入院する予定で、術後は約1週間の入院が見込まれている。2025年5月の就任以来、初めて公表された大きな健康上の問題となる。

 教皇は11日、恒例の「お告げの祈り」の終了後、「先日受けた検査で、医師たちが私の肺に限局した結節を発見した。非常に早い段階で見つかり、位置も明確である」と説明。「医師たちは介入が望ましいと判断しており、その助言に従って摘出手術を受けることにした」と語った。最後に、世界の信者から寄せられる精神的な支えに感謝し、「皆さんの祈りに自らを委ねます」と述べた。バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長は翌12日、結節が通常の健康診断で発見されたことを確認した。

 肺結節は、画像検査などで見つかる肺の小さなしこりで、炎症や過去の感染による良性のものも多い。ただし、悪性腫瘍との判別が必要になる場合がある。ロイター通信によると、米ジョージタウン大学の肺がん専門医スティーブン・リュー氏は、結節の位置や患者の健康状態によっては、外科的切除が確定診断にもつながると説明した。現段階では、教皇の結節が良性か悪性かは明らかにされておらず、肺がんと診断されたわけではない。

 AP通信が取材したミラノの欧州がん研究所の胸部外科専門医ロレンツォ・スパッジャーリ氏は、ロボット支援技術を用いて組織を採取し、その結果に応じて切除する方法も考えられると指摘。早期に発見された病変であれば、治療後の見通しは良好な場合が多いと説明した。ただし、同氏は教皇の治療には関与しておらず、実際に採用される術式や追加治療の必要性は不明。

 今回の入院に伴い、教皇の公式謁見は20日まで中止された。14日にサンピエトロ広場で予定されていたミサは、フィリピン出身で枢機卿団の新主席に就任したルイス・アントニオ・タグレ枢機卿が代わって司式。このミサは、前教皇フランシスコが2016年に発表した使徒的勧告『愛のよろこび』の公布10周年を記念する、家庭司牧に関する国際会合の一環。会合の最終報告も、レオ14世が退院後に内容を確認し、所見を示すまで公表を延期することになった。一方、11月6~17日に予定されるウルグアイ、アルゼンチン、ペルーへの司牧訪問については、現時点で変更は発表されていない。

 手術の発表を受け、世界各地の教会から祈りと連帯のメッセージが寄せられている。米国カトリック司教協議会のポール・コークリー会長は、信者だけでなく善意あるすべての人々に教皇と医療スタッフのために祈るよう呼びかけた。イタリア司教協議会のマッテオ・ズッピ会長は、教皇が自らの試練を率直に分かち合ったことに感謝を表明。11月の訪問先となるペルーやアルゼンチン、ウルグアイの司教団も回復を祈る声明を発表した。イタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領は、信仰の有無を超えて多くの人々が教皇に心を寄せていると述べた。

Edgar Beltrán, The Pillar, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=165153532による

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