【書評】『聖書を伝える極意』 説教はこうして語られる 平野克己 監修
「ミニストリー」誌で2009年の創刊以来3年間にわたり、メイン企画として連載された説教者へのインタビュー「シリーズ・日本の説教者」12回分をまとめ、さらに連載時には実現できなかったカルヴァン研究者、渡辺信夫氏(日本キリスト教会牧師)への独占インタビューも加えて単行本化した。
日基教団、改革派、ホーリネス、ルーテル、聖公会、カトリック教会まで、教派を超えて錚々たる面々が顔を並べる。それぞれが長年かけて編み出した説教づくりの「極意」を惜しげもなく披露し、次世代を担う牧師たちのために激励のメッセージを送る。
「名説教者」と呼ばれたベテランの牧師たちにも、人知れぬ苦労があった。同じ聖書を語る手法にも、実にさまざまな趣向が凝らされている。先人たちの知恵をいかに受け継ぐべきか、共に考えたい。
【本体1800円+税】
【キリスト新聞社】978-4-87395-695-4