【書評】 『効率化オタクが実践する光速パソコン仕事術』 ヨス

「効率化」は、教会で最も縁遠い言葉かもしれない。しかし、徹底して無駄を省き、大事な部分に時間と労力を集中させる「業務の見直し」は、縮小傾向にある教会にとっても決して欠かせない要素のはずだ。
本書は、「超・面倒くさがり」を自称する著者が、パソコンによる15年分の「時短術」を惜しみなく公開したアイデア集。具体的には、「ショートカットと便利なアプリケーション」の紹介から、「単語登録」の方法、「情報共有化」のための便利ツール、スマホの活用法に至るまで、実に多彩。いずれも教会役員が応用できる「目からウロコ」な技ばかり。なぜか牧師に多いMac ユーザーでも使えるのが嬉しい。
もはやパソコンを抜きにした教会運営はあり得ない。これさえ読めば、より効率的に事務作業をこなし、生み出された貴重な時間をさらなるスキルアップとより丁寧な牧会に費やせるに違いない。
「献身」「奉仕」を口実に万年「ブラック体質」を放置してきた私たちの業界も、そろそろ本気で「働き方改革」に取り組むべき時期かもしれない。
「Ministry」最新号(37号)の特集「会議に命を与えよう」とあわせて読むことをお勧めしたい!
【本体1,300円+税】
【KADOKAWA】978-4046021953