【雑誌紹介】 「家族ですから!」 『福音宣教』12月号
連載「福音家族」最終回「家族ですから!」で東京教区司祭の晴佐久昌英は《これだけはということを書いておこうと思います》と。
連載を始めたそもそもの動機には、現代の日本の教会があまりにも形骸化していて、イエスのお始めになったあの喜びにあふれた家族的集いとはかけ離れたものになり、多くの現代人にとって意味を感じにくいものになってしまっているという現状があります。
そんな中、身近な仲間たちと共に始めた、「血縁を超えた家族づくり」というささやかな実践が、現実に苦しんでいる人々を救うのみならず、福音宣教の役割をも果たして、教会の現場を次第に元気づけていくことを、目の当たりにしてきました。福音家族にはこれからの教会のあり方の重要なヒントが秘められていると確信しましたし、まだまだ不定形ではあるけれど、きちんと紹介するべきではないかと、率直に思ったのでした。
福音家族はその本質から言って相当プライベートなチャレンジであるということもあり、誌上で紹介するのにはなじまないのではないかという恐れもあったのですが、実際に書き進んでいくと、それまであいまいだった思いが明瞭になったり、気づかなかった本質に気づくことができたりすることも多く、それが福音家族にフィードバックしていくという経験をすることもできて、チャレンジして良かったと今では思っています。
【本体500円+税】
【オリエンス宗教研究所】