【書評】 『食べて味わう聖書の話』 山口里子

 雑誌『福音宣教』2017年4月号~18年3月号での連載をもとに、加筆訂正と新たな料理レシピを加えた1冊。

 冒頭、人を創った神はすぐに人に食べ物について教えたという解説に、意外な盲点を突かれる。

 塩の柱になったロトの妻、赤い煮物をめぐるエサウ・ヤコブ兄弟の話、ガリラヤ湖の魚とは、最後の晩餐、復活したイエスと再会時の食事など、聖書に登場する食べ物にまつわるエピソードに触れることで、新たな視点で聖書と出会える。イエスは「共に食べることの大切さ」を深く知っていたという言葉に、数々の聖書箇所の重要性を発見する。

 後半は、聖書時代の料理レシピを掲載。「ソロモンのチキンシシケバブ」「マルタのミートボール」など、美味しそうなカラー写真を通し、聖書の世界や人物を身近に感じることができる。

 どのレシピも簡潔なので、実際に作ることで聖書の世界を味覚でも体験してみたい。

【本体1,500円+税】
【オリエンス宗教研究所】978-4872321050

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