【雑誌紹介】 教皇に対するリスペクト表明 『福音宣教』1月号

今年のテーマに「かかわりを広げる」を掲げた。月間テーマは「神と民とのかかわり」。連載「行け、音よ翼に乗って」で指揮者・三澤洋史が言う。
新年号に際して、いちど私のフランシスコ教皇に対するリスペクトを表明しておきたい。私は、彼が教皇になった当初から、次々と発信するメッセージに驚いていた。回勅『ラウダート・シ』では、環境危機や社会危機にまで踏み込んで信仰者としての関わりを問う姿勢が衝撃的であった。そして、彼の半生を描いた映画『ローマ法王になる日まで』を観て私は決心した。彼にどこまでもついていこうと。
軍事政権下でのアルゼンチン。三十五歳の若さでイエズス会のブエノスアイレス管区長に任命されたベルゴリオ(教皇の本名)は、カトリックの神父や信徒たちが罪もないのに次々と逮捕され殺害されていく状況下で、教会を護らなければと必死であった。
そのベルゴリオが、今や教皇という最大の地位を得て、今度はなりふり構わず教会のタブーを破っていく。
【本体500円+税】
【オリエンス宗教研究所】