【既刊】『打たれた傷によって -環境失明超克の地平』 武岡洋治

人生に絶対の暗黒はない!1992年にアフリカの砂漠の地で、マラリア薬禍により失明状態になった著者の18年に及ぶ軌跡を辿る。
【目次から】
Ⅰ部 環境失明とその社会背景をめぐる福音的省察
序 問題の所在とアプローチ
第1章 環境失明とその社会背景
第2章 環境失明に対する福音的基礎
第3章 環境失明の超克と展開
第4章 総合考察(まとめ)
Ⅱ部 寄稿・講演
1 絶望の淵より
2 マラリア薬禍と薬務行政の不備
3 窮食をめぐるヒューマニティと寛容
4 五回目スーダン訪問の記
5 共生への一歩「ひとつぶ」の働き
Ⅲ部 聖書メッセージ
1 砂漠を水の源とし
2 聖なる方に出会う所
3 伴走者イエス・キリスト
4 失われた人の新生
5 贖いの今を生きる
※著者については、弊社刊『負わされた十字架』(山形謙二著)でも紹介!
【著者略歴】
1937年生まれ。名古屋大学大学院農学研究科博士後期課程修了。スーダンにおける農業開発と砂漠化・飢饉の現地調査に際し、日本の公的医療機関で受けたマラリア治療薬ファンシダールの予防用処方より、スティーブンスジョンソン症候群の重度視覚障害を負う。定年後、同志社大学大学院神学研究科博士前期課程修了。日本基督教団安城教会担任教師を務める。
そして、視力をなくしたスーダンの子らと交流を続けて、今日に至る。著書:『遙かなる旅路の果てに―マラリア薬禍生還の軌跡』『光遙かに―薬禍を超えて』ほか。
【四六判・219頁 定価2,090円(本体1,900円+税)】
【キリスト新聞社】9784873955742