【雑誌紹介】 動き始めた仏教者に求めるもの 『信徒の友』2月号
特集「仏教の伝道――寺を出る僧侶たち」。「仏教の存在感が希薄な時代に――動き始めた仏教者に求めるもの」(ネルケ無方=兵庫・曹洞宗安泰寺住職)、「カフェ・デ・モンクで傾聴を――宗教を超えた働きの中で」(樋口泰巧=佐賀・正法事門法華宗正法山令法寺住職)、「地域と連携して歩む寺に」(木曽大尭=愛媛・曹洞宗東照山真光寺副住職)、「共に仕えることから始めよう――寺社フェス向源との協働」(伊藤大輔=東京・本多記念教会牧師)、「坊主バー、行ってみた」。
東京・四谷に2000年に開店した坊主バーは浄土真宗本願寺派の藤岡善信僧侶が店長。訪れた記者が「藤岡さんにここは何かと尋ねると、『寺です』と返ってきた。『誰でも気軽に寄れる酒の飲める店です』。……坊主バーは宗派を問わないが、僧侶か僧侶を目指す人のみがカウンターに立つ。仏教の教えを広め、客の傾聴を行うことが目的であり、酒を出すのはこの『寺』を訪れやすくするためだ。老若男女、宗教、国籍を問わず、飲みに来るのではなく、法話を聞きに来る人が多いのが特徴だ。1日に2度、時間は決まっていないがお経をあげ法話をする法要の時間がある。『毎日お経をあげている場にはエネルギーが集まります。お経自身が持つエネルギーを感じるし、それをもらっているように思います』。……『つながりの拠点。それが寺本来の役割だと思います』」と。
【本体543円+税】
【日本キリスト教団出版局】