【雑誌紹介】 いのちを真剣に考えよう 『福音と世界』5月号
特集「環境といのち――わたしたちの現在地」。「いま環境について考えるとはどういうことか」(藤原辰史=京都大学人文科学研究所准教授)、「人新世という物語――新たな地質年代、一つの地球、いくつもの世界」(太田和彦=総合地球環境学研究所研究員)、「2でなく3――ハイブリッド・コミュニティー論」(奧野克巳=立教大学異文化コミュニケーション学部教授)、「エコロジー経済学が目指すもの」(和田喜彦=同志社大学EUキャンパス支援室長、経済学部教授)、「エコフェミニスト神学の現在地――『ラウダート・シ』とカトリック女性たち」(藤原佐和子=同志社大学神学部、日本ルーテル神学校、立教大学キリスト教学科兼任講師)、「これからの地球に生きる」(小倉紗央里=ブリティッシュ・コロンビア大学博士課程在学)。
前文で編集者が「あらゆる人のいのちを守ることは常に最重要課題である。しかしまさにそのためにこそ、わたしたちは人間のいのちを単独で見ることをやめ、この世界のあらゆるいのちを有機的な集合体として捉え直すべきではないか。本特集が目指すのは、『環境問題』に対するわたしたちの従来の姿勢を様々な観点から検証し、いのちへの新しい視座を探求することだ。それは地質学、人類学、経済学、社会学、神学、倫理学など多種多様な学問的観点から、またそうした名を持たない自由な立場からなされる。今この時にこそ、わたしたちの現在地を確認し、いのちを真剣に考えよう」と記す。
【本体588円+税】
【新教出版社】