【雑誌紹介】 葬り――共同体のわざとして 『信徒の友』11月号
特集「葬り――共同体のわざとして」。「教会で葬儀を行う人が減っているのではないか、との問題提起から始まった今号の特集でした。話を伺ってみると、教会で葬儀を行う人が減っているとは思わないが、近親者のみで行う人は増えているように思うという教会が多くありました。ご遺族としては故人の遺志なので教会で行うが、教会の方々に迷惑をかけるわけにはいかないし、教会と関わるのは面倒だということもあるようです。どのような特集を組んでも信仰の継承を課題として考えざるを得なくなっていると感じます」と<編集室だより>に宮地冬子が記す。
「キリスト教葬儀の使命」(中道基夫=関西学院大学教授)、「神を伝える葬儀――キリスト教教育の視点から」(古谷正仁=神奈川・蒔田教会牧師)、「教会事務員は見た!――葬儀に現れるみわざ」(山中茜=千葉・松戸教会員)、「いかに葬儀に備え、いかに遺族とつながるか――諸教会の取り組み」(後藤学=札幌北部教会員、清水和子=神戸栄光教会員、松本敏之=鹿児島加治屋町教会牧師)、「通常の葬儀が行えない!――教会が試みたこと」(石井和典=大阪のぞみ教会牧師、丸山和則=東京・池袋西教会牧師)、「編集長に聞く=葬儀にまつわるQ&A」(林牧人=東京・西新井教会牧師)と16ページに及ぶ内容に注目。巻頭コラム「みことばにきく」。隠退教師・上林順一郎が「バンザイとハレルヤと」で「わたしたちは、生きるとすれば主のために生き、死ぬとすれば主の
ために死ぬのです。ローマ14・8」を掲げている。
【本体543円+税】
【日本キリスト教団出版局】