【雑誌紹介】 信仰とは「公の実践」 『聖母の騎士』4月号
連載「ある宣教師の視点――停滞している日本の教会」第4回「『公のキリシタン時代』に洗礼を生きる」で、聖ザベリオ宣教会のレナト神父が言う。
「洗礼を受けることによって、亡くなった時に天国に行くことができると考えている信者は少なくありません。確かにそうですが、生きている間、洗礼によっていただく恵みはどうなるのでしょうか。なぜなら、生き生きとした生き方の原動力となるのは、洗礼の恵みのはずですから」
「私たちは『天国に行く』という将来の約束だけではなく、受洗、つまりキリスト者としての資格を与えられたからこそ、生きている間に『今ここに』洗礼の恵みを生かし、自らかかわりをもち、実践していく必要があります。キリスト者として、洗礼は死ぬまで心という『引き出し』にしまっておくものではありません。自分の人生を通して、洗礼の恵みを開花させる資格です。……信仰を守るというのは『信仰を生き、証しする』という自発的な行動が伴う開かれた公の実践なのです」
「信教の自由の時代に生きている私たちには、公に福音が伝わるように生きる使命があります。福音は全世界の人々に向けられたものだからです」
【本体225円+税】
【聖母の騎士社】