【雑誌紹介】 礼拝で信仰は生かされる 『礼拝と音楽』200号
1955年に月刊誌として創刊された同誌。1974年に季刊誌となってから今号で200号を迎えた。同誌編集委員長の小栗献(日本基督教団神戸聖愛教会牧師)が聞き手を務める特別インタビュー「季刊『礼拝と音楽』200号と共に歩んで」の中で、元編集委員長の北村宗次(日本基督教団隠退教師、元讃美歌委員長)が、長く編集に携わってきた中で大切にしてきたことを振り返る。
「共に礼拝をするということと、賛美をささげるということ、そこだけです。偏ることなく、みんなで力を合わせていってほしいですね」
「編集というのは、きれいな仕事ではなくて、仕える仕事ですよ。仕える業をするということは、自分が前面に出る仕事になってしまうと、もうだめですからね。自分にとって大事なことは大事にしながらも一緒にすること、一生懸命に仕えるということは、信仰の業ではないかと思います。何も自分ができていたというわけではないですが」
「実際の教会活動ではそううまくいかないかもしれませんが、でも、与えられた『礼拝と音楽』という雑誌とその世界、賛美の世界、教会音楽の世界というのは、ずっとエキュメニカルに保っていけるのではないでしょうか。そのために努力したらいいと思うんです。教派的なものを学ぶ必要はあるけれど、引きずられることはないと思います」
「教派は、いたずらに拒否してもだめですし、それぞれ自分の持っているものを大事にしながら協力するというのは、教会音楽の世界では大切なことだと思います。教会音楽の世界は、信徒も含みますからね。信仰生活は賛美そのものです。神を賛美するということ。礼拝で信仰は生かされます。個人の信仰も大事ですが、共に礼拝するということの意味を覚えたいと思います。共同礼拝、そしてそこに賛美があり祈りがある。これでもう、信仰の共通の基盤はできるのです」
【1,500円(本体1,364円+税)】
【日本キリスト教団出版局】