【雑誌紹介】 「もうだめ」ということはない 『聖母の騎士』3月号

 『カトリック生活』でも連載を持っていた岡立子(けがれなき聖母の騎士聖フランシスコ修道女会シスター)の連載「シスターのひとり言」。第3回「『マリアの里』から」。

 「『シスターの記事読みました!』…『聖母の騎士』誌に原稿を書き始めてから、身近な人々から言われるようになった。そうか、この雑誌は、私が生きている環境に最も近い存在なんだ、とあらためて思った。感謝!」

 「この『聖母の騎士』誌の創始者、聖マキシミリアノ・コルベ神父は、自分の共同体の兄弟たちに、『マリアのみ名を呼吸のように唱えなさい』と勧めていた。コルベ神父の精神を生きている私たちの修道会では、姉妹たちの間の挨拶は、こんにちは、の代わりに、『マリア!』である」

 「この『マリアの家』、もちろん、コマーシャルの『幸せな家庭』みたいな、いつもみんなニコニコ…というわけではない。シスターたちだって人間。いやむしろ、シスターだからこそ、悪魔は攻撃してくるし、自分自身が泣きたくなるほど情けなくなることもある。お互い、相手を傷つけているつもりはなくても、一緒に生活している中で、ささいなことですれ違うこともある」

 「でも、『マリアの家』は、そんなみじめな私たちを見つめ、見守っていてくれる『お母さん』の家だ。私が転んでも、起き上がるのを待っていてくれるお母さんの家。何回転んでも、そのたびに、自分のみじめさを『お母さん』に委ね、『お母さん』のまなざしの中で見つめるならば、自分がどんなに愛されているかを経験する。そして、もう一度、起き上がる。お母さんの懐に委ねるなら、『もうだめ』ということは決して、ない」

 「自分の傷を、お母さんの懐で、ゆっくりと癒していただくと、相手の傷を思い遣り、その傷をも、お母さんの懐に委ねることが出来るようになる。そうやって、昨日、今日、明日…と、少しずつ、イエスさまの兄弟姉妹として互いを迎え入れ合うことが出来るようになる」

【本体225円+税】
【聖母の騎士社】

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