【雑誌紹介】 「お互い主義」を世界へ 『聖母の騎士』7月号
社会福祉法人「新生会」理事長の原慶子による連載「新生会HALC(ハルク)の丘から」第45回「平和(シャローム)を築いていくこと」。
「私の父方の従姉妹の息子である清水秀規は、四〇年以上アメリカで、文化教育心理学の研究・教育に従事してきました。彼は現在のアメリカ社会がグローバル資本主義の影響下で、個人主義のロジックが社会の基になっていると言う。『甘えを許さない。基本的には一人一人が『責任』をとらなくてはいけない。〝You pay for what you say and do.〟(やる事言う事全て個人の責任)という暗黙のルールがある。』と言っています。アメリカの個人主義に反して『日本では「お互い」あるいは「周りの人」の「心情」「心」「気持ち」「立場」を重んずる「お互い主義」が成り立っている。つまり「思いやり」をもって「周りを気にして」考え、行動することが必須。この価値観、世界観をほとんどの日本人が基本的な文化ロジックとして共有して実践している。』と言います」
「彼は『お互い主義』という日本文化の良さを、日本人が自覚し、グローバル資本主義を煽るアメリカに追随するのではなく、自信と信念をもって、日本の『お互い主義』を世界に向かって発信して行くことを強調しています。アメリカと日本の間に生きる彼だからこそ、この主張は説得力があります。彼は『お互い主義』という日本文化は、世界を平和に導くための起動力であるとも言っています」
【本体225円+税】
【聖母の騎士社】