【雑誌紹介】 信徒の減少と高齢化の中で… 『信徒の友』7月号
特集「愛餐会どうしてる?――共に食事をすることを大切にしてきた教会のいまとこれからを考える」。同誌編集部が全国およそ50の教会にアンケートを送り、39の教会から得た回答を分析・紹介している。中でも堀川賢二(愛媛・郡中南教会代務者、松前教会牧師)は次のような提言を行っている。
「毎週の礼拝に出席するのは牧師と、信徒4人の計5人です。信徒は80代、90代が各1人と、有職で家族はクリスチャンではない50代が2人」
「『信徒の友』が『教会の交わりとしての愛餐会』という趣旨で、この特集を企画しているのであれば、地方小教会の立場としては、かなりしんどいのが実際のところです。アンケートから、教会の温かな交わりの記憶などの記載が期待されているように思いました。『10年遅いな』というのが私の率直な感想です」
「信徒数の減少と高齢化の中で、礼拝中心の歩みは大前提ですが、その中で交わりの時を優先するのか、教会員の負担を少しでも減らすべきなのか。教会員がどちらを望んでいるのか、牧師として判断をしかねています」
「1つの教会に1人の牧師がおり、教会員がそこに集まる。それだけを理想とする時代は過去のものです」
「しかしこれを悪いことばかりとは思いません。これからの教会は、『みことばを中心にした共同体』としての側面が進むのではないでしょうか。交わりもまた、みことばを共にすることから生まれていきます。そのために、教会はオンライン環境を整える。ご高齢の方がご自宅から礼拝に参与できる道を整える」
「日本社会の変化、教会の変化、そこに示された道に対して、忠実になすべきことを行っていきたいと思います」
【700円(本体636円+税)】
【日本キリスト教団出版局】