【雑誌紹介】 繋がり合い、支え合う 『聖母の騎士』3月号

フォコラーレの縄野光子による連載「もう一人のマリアを生きて」。
「東日本大震災は、3月に起こった忘れられない出来事の一つです。当時、私はフィリピンに居ました。山形にいる両親に何度も電話をかけましたが通じなく、大地震が起こったことだけがニュースで報じられて、不安な気持ちを一生懸命神様に捧げていたのを思い出します」
「人間のいかなる技術をも、子供のおもちゃのように壊してしまう自然の力の凄まじさは、万物をつかさどる方の前で、私たち人間がいかに小さく、弱い者であるかを教えてくれます。全てを失い、希望の見えない困難な状況の中で、声を掛け合い、助け支え合う被災地の方々の姿は、今でも多くの人の心に残っているのではないでしょうか。私たち人間にとって繋がって生きることが、どんなに必要不可欠であるかを一人一人が強く感じさせられた、忘れることのできない体験です」
「今、また先が見えない不安の多い世界状況の中で、私たちも繋がり合い、助け支え合うよう努めていきたいと思います」
同誌編集長の山口雅稔が「編集室から」で、米国のトランプ大統領の就任について触れている。
「キリスト教系のサイトで調べると、九年前の大統領選挙の時に『自分より聖書を多く読んだ人はいない』という主張をし、大統領就任宣誓の時には、二冊重ねた聖書に手を置いて大統領就任の宣誓をしたと記されていました。使用された聖書の一冊はリンカーンが使っていた聖書であり、もう一冊は教会学校初等科を卒業する九歳の時、お母さんからサイン入りで贈られた聖書でした。八年経った二度目の就任宣誓の際、今回も聖書が二冊用意されましたが、トランプ大統領は聖書に手を置かずに宣誓したと報じられています。これが意図的なのかうっかり忘れてしまったのかは分かりません。教会学校で学んだだろうイエスさまや、今大統領が信仰しているイエスさまはどのようなイエスさまなのかを質問してみたいものです」
【本体225円+税】
【聖母の騎士社】