【雑誌紹介】 「困ったら教会へ」 『BIBLE&LIFE 百万人の福音』5・6月号

今号からリニューアルして隔月発行になった同誌。和歌山県白浜町の三段壁での保護活動をはじめ、自立支援や教育活動に取り組む藤藪庸一(白浜バプテスト基督教会牧師)による新連載「受け入れること、赦すこと、そして愛すること」が始まった。
「ペテロのように神様のお役に立ちたくて、ひたすら走った三十年だったかなと思う。働き方改革が叫ばれる中、白浜は忙しい、働きすぎだと言われる。今この時代に、この場所で、この白浜教会で、牧師として働くことを追求してきたら、こんな人生になっちゃったというのが実感だ」
「二〇二五年二月二日、大阪で殺人を犯した男性が三段壁で保護された」
「男性を見た近所の人が自殺を心配して通報、警察に保護され犯人だとわかった。……もし、本当にこの男性が電話をくれたら、きっと私は保護に向かっていたであろう。保護したら、車に乗せていろいろ話を聞きながら教会に連れて帰ってきたであろう。本人が犯罪を告白しなかったら、しばらく様子を見ながらきっと一緒に生活したに違いない。もしも、本人が罪を犯してしまったと教えてくれたら、神様の前に悔い改めることを教え、一緒に祈り、社会的にも罪を償うために警察へ一緒に出頭しただろう。これまでにも何回か、こういう経験があったからだ」
「『お前が地上で解く者は、天でも解かれる』。神様にこう語られ、私は受け入れることしか考えていない。自信があるわけではないけれど、このみことばに従って神様の命令に従いたい。このようなチャレンジを、日々、白浜教会は受けている。救命救急的な要素や、何でも屋のような要素もある」
「いつの間にか、困ったら教会へ行け、と町の人に言われる教会になった。働き方改革と言われながら、スタッフ一同、肩身の狭い思いをして働く毎日である」
【1,100円(本体1,000円+税)】
【いのちのことば社】