【雑誌紹介】 教会が生ける神に出会うため 『信徒の友』6月号

インタビュー「この人に聞きたい⑮」。東京神学大学教授(新約聖書神学担当)の中野実が、聖書学と信仰の間の緊張関係が大事だと話す。
「特にプロテスタント教会は『聖書のみ』と言って、聖書をとても重んじてきましたね。聖書が私たちの信仰の土台です。だからこそ私たちはいつも、自分たちの信仰や、聖書の読み方を、『それは本当に聖書が言っていることなのか』と吟味していく必要があります。そうしないと、聖書を好き勝手に解釈して、自己正当化の道具としたり、自分の考えをサポートするために聖書を用いてしまったりするからです」
「この土台としての聖書を、また聖書の読み方を点検する学問が、聖書学なのです。聖書学が教会の信仰をゆさぶるのは、それを否定するためではありません。教会がより生き生きと生ける神に出会っていくためです」
【700円(本体636円+税)】
【日本キリスト教団出版局】