【雑誌紹介】 いくら平和を唱えても 『福音宣教』7月号

 月間テーマ「教皇フランシスコの遺産」。日本二十六聖人記念館館長のデ・ルカ・レンゾ(イエズス会会員)が「神の民である教会を活かした教皇」と題して教皇フランシスコを偲ぶ。

 「フランシスコ教皇は若いときから人間の暴力にさらされ、大切な人を亡くす体験をしました。ですから平和がどれほど大切か肌で感じている人でした。教皇になってからも、平和を訴える姿勢は変わりませんでした。彼は、平和を求めることが人間に欠かせないものであり、いくら正当化しても、戦争は問題解決にならない現実を伝える使命を感じていたように思います」

 「彼が教皇になってから世界平和が実現されることなく、対立が続けられることを最後まで残念に思ったに違いありません。教皇フランシスコの教えを継ごうとするならば、先ず世界平和を訴えるべきでしょう。そのために、平和は宗教、国籍などを超える、人間に欠かせないものであることを意識しなければなりません」

 「フランシスコ教皇が訴えた平和はあらゆるレベルに関わっています。例えば、核兵器を使用しないだけではなく、所有する、また日本のように所有者と組んで抑止力を使うことも含んでいます。核兵器だけでなく、あらゆる武器を使わない、所有しないことで初めて成り立つ平和の訴えでした」

 「そのことを繰り返し日本で述べたことは偶然ではなく、日本はこの道を歩まない限り、いくら平和を唱えても実現しないというメッセージであったと私は理解しています」

【660円(本体600円+税)】
【オリエンス宗教研究所】

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