【雑誌紹介】 苦しみを体験した人の重み 『聖母の騎士』1月号

長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)教授のクラースニー・ヤロスラフによる新連載「恐れと希望のあいだで」。
「『平和とは核のない世界だ』と多くの被爆者の方々は語ります。その言葉には、実際に苦しみを体験した人の重みがあります。確かに核兵器の数は冷戦期より減っていますが、今も一万発を超える核がこの世界に存在し、国の安全は『核抑止』という考え方にも支えられています。……しかし、もしそれが平和を保つ方法だとすれば、すべての国が核を持つべきなのでしょうか。私はその考えに、どうしても違和感を覚えます」
「核抑止は『相手を恐れさせること』で成り立ちます。攻撃すれば自分も滅びるという恐れによって、均衡が生まれますが、恐怖で保たれた均衡を、私たちは本当に平和と呼べるのでしょうか。……恐怖の上に成り立つ平和は、静かに見えても脆い。恐れが消えた瞬間に崩れてしまうような平和を、はたして私たちは望んでいるのでしょうか。対話や赦し、信仰、人間らしさに基づく平和などというものは、結局のところ、現実を無視した道徳的な理想論にすぎないのでしょうか。被爆者の方々を除けば、誰が本当にその『道徳的な発言権』を持っているのでしょうか。私たちに、他国の人々に向かって『あなたたちはこうして安全を守るべきだ』と説く権利があるのでしょうか」
【本体225円+税】
【聖母の騎士社】
















