「クリスタル・カシドラル」 カトリック教会が買収へ 2011年7月23日

 【CJC=東京】米カリフォルニア州オレンジ郡のカトリック教会が、破産したメガチャーチ「クリスタル・カテドラル」の買収を計画している、とカトリック通信CNAが報じた。
 信徒120万人と、全米で11番目のオレンジ教区は7月7日、規模にふさわしい会堂を捜している、と発表した。同教区は、サンタアナに2500席規模の大聖堂建設を10年越しに計画していたが、方針を変更したものと見られる。
 「クリスタル・カテドラル」は、大衆伝道者ロバート・シュラー氏が設立した教会の「目玉」として、著名な建築家フィリップ・ジョンソン氏に設計を依頼して完成した総ガラス貼り、3千席の会堂。
 ガーデングローブにある「クリスタル・カテドラル」は、一時信徒数約7千人を擁していた。しかし宣教活動の主体となったテレビ番組「力の時」の負担が大きく、献金減少もあって、負債が5千万ドル(約40億円)を超え、支払いも滞るまでになり、連邦破産法第11章の適用申請を行っている。
 米国だけでなく、世界的に知られた「クリスタル・カテドラル」だけに、それをカトリック教会が買収するとなると、さまざまな反響が出てくることは必至だ。

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