福島で沢さんコンサート——「信仰・希望・愛」 2011年10月8日

歌声で被災地を応援
 日本聖書協会(大宮溥理事長)は、東日本大震災の被災地支援活動の一環として9月16日、福島市音楽堂小ホールで「『信仰と希望と愛』沢知恵 福島応援コンサート」を開催した。福島市を中心に、33教会から200人余が参加した。放射能による危険にさらされ不安の中にある福島の人々を、歌手の沢知恵さんの歌声で応援しようと企画されたもので、地元の教会や信徒の協力によって実現した。
 まず同協会総主事の渡部信氏があいさつし、ローマの信徒への手紙を通して被災者へ励ましのメッセージを語った。また、聖書協会世界連盟の災害時支援体制についての説明と、震災以来同協会が5回にわたり行った聖書の無料配布、生活物資支援活動の様子を同協会広報部が紹介。ふくしま復興支援ネットワーク代表の木田惠嗣氏(ミッション東北福島聖書教会牧師)によるあいさつと祈りでコンサートが始められた。
 白いドレスに身を包んだ沢さんは、初めにアカペラによる「アメイジング・グレイス」を披露。ピアノの前に座り、黒人霊歌「世界に告げよ」を歌い始めると、会場から手拍子が起こり、子どもたちもリズムに乗って体を揺すらせた。アンコールでは「手のひらを太陽に」と「故郷」を全員で歌い、会場は歌声にあふれた。

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