「ハーパー・コリンズ」米宗教出版最大手に 2011年11月19日

 【CJC=東京】世界的なメディア・グループ「ニューズ・コーポレーション」系列の出版社「ハーパー・コリンズ」社が、キリスト教出版の「トーマス・ネルソン」社を買収することで合意に達した。買収額は明らかにされていない。「ハーパー・コリンズ」社は、聖書出版で知られる「ゾンダーバン」社の親会社。これで「ハーパー・コリンズ」社が米宗教関係では最大手となる。
 「ハーパー・コリンズ」社のブライアン・マレー社長兼CEOは報道発表で、「トーマス・ネルソン」社の「書籍、聖書、電子書籍、雑誌、AV、カリキュラム、電子ソフト」を買収に当たって評価した、と述べている。同社のこれまでのミッションに基づく出版企画に「トーマス・ネルソン」社が加われば、さらにバランスのとれたものとなる、という。
 「ハーパー・コリンズ」社の親会社「ニューズ・コーポレーション」社は英国で電話盗聴事件を引き起こしている。「ゾンダーバン」社関係の執筆者の中には、英語聖書ではベストセラーのNIVを出版している同社が、倫理的な問題を引き起こした企業の下に入ることに疑問を投げ掛ける人もいる。

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