教皇フランシスコ 駐バチカン外交団に 人工妊娠中絶で警告 2014年2月1日
教皇フランシスコは1月13日、バチカン(ローマ教皇庁)駐在の外交団と王宮の間で会見、新年挨拶の言葉を述べた。
教皇は最近の世界情勢を展望しつつ、各地域の平和を願い、家庭、命、宗教の自由、環境などの尊重を呼びかけられた。カトリック教会の「世界平和の日」の今年度のテーマ、「平和への道と基盤としての兄弟愛」を掲げつつ、奉仕の精神と平和的共存を育てる兄弟愛は、家庭において学ぶものと教皇は強調した。
教皇はまた他、世界で見られる飢餓、人工妊娠中絶、子どもたちへの搾取と暴力、人身売買、自然環境や資源の破壊などにも警告を発した。
特に人工妊娠中絶について「恐ろしい事で、新たな〝使い捨て文化〟の一部である」と、厳しい表現で非難した。教皇がこの問題に関し、自身の考えをこれほどはっきりと発言したのは昨年3月の即位後、初めて。
ロイター通信などは、この発言に注目して報道した。(CJC)