フィリピン南部M7.8地震 教会が祈りと支援呼びかけ 2026年6月11日

 フィリピン南部ミンダナオ島沖で6月8日午前7時37分ごろ、マグニチュード7・8の地震が発生し、サランガニ州、ジェネラルサントス市、南コタバト州、ダバオ・オクシデンタル州などで建物の倒壊、土砂崩れ、道路の寸断が相次いだ。AP通信によると、11日時点で少なくとも47人が死亡、688人が負傷し、31人が行方不明となっている。4万5千人以上が避難し、被災家屋は1万2600棟を超えた。

 フィリピン・カトリック司教協議会(CBCP)は9日、被災地のために全国の教区、小教区、修道会、カトリック系機関に特別祈祷と緊急支援を呼びかけた。CBCP議長でリパ大司教のギルバート・ガルセラ氏は声明で、6月14日の主日ミサで被災者、救助・支援活動にあたる人々、被災地域の早期復旧のために祈るよう要請。各教区の司教には、同日のミサで第2献金を認め、教区の社会活動センターやカリタス・フィリピンを通じて救援・復興支援に充てるよう求めた。

 ガルセラ氏は「愛する人を失った家族と共に悲しみ、負傷者の速やかな回復を祈り、家や生計を失ったすべての人々と霊的に連帯する」と表明。「キリストにある一つの家族として、兄弟姉妹の苦しみに無関心でいることはできない。彼らの痛みは私たちの痛みであり、彼らの喪失は私たちの喪失である」と訴えた。

 8日には、マニラ大司教ホセ・アドビンクラ枢機卿もラジオ・ベリタスを通じて、ジェネラルサントス市と周辺地域の被災者に「深い悲しみ」と連帯を表明。信徒と善意ある人々に対し、生活必需品を必要とする被災家族への支援を呼びかけた。セブ大司教アルベルト・ウイ氏も、犠牲者と家族、救助隊員のために祈るよう求めた。イサベラ・デ・バシラン属人区のレオ・ダルマオ司教は、6月14日のミサで第2献金を行い、カリタス・フィリピンを通じて救援に充てるよう小教区に指示した。

 プロテスタントを含むエキュメニカルな支援も始まっている。フィリピン教会協議会(NCCP)の人道支援部門「NCCPオペレーション・パグリンガップ」は8日、状況報告を発表。ダバオ教区のフィリピン独立教会の信徒1人が死亡したほか、合同メソジスト教会のセントラルUMCとグリーンヒルズUMCで建物や天井に亀裂が生じ、フィリピン合同キリスト教会(UCCP)からも同様の被害が報告されているという。同団体は、NCCP加盟教会や地域のエキュメニカル団体と連携し、被害状況、必要物資、現地の対応力の把握を続けている。

 さらに、神言会(SVD)のフィリピン南部管区タスクフォースによると、バルート島やサランガニ島の宣教拠点でも修道院や複数の礼拝堂が大きな被害を受けた。土砂崩れで主要道路が塞がれ、海も荒れて船舶が近づけないため、一部地域では軍用ヘリ以外の輸送手段が限られている。電気や水道が止まった地域もあり、支援物資の搬入が難航している。

 CBCPやNCCPは、被災者、負傷者、避難者、救援活動にあたる人々のための祈りを呼びかけるとともに、緊急支援と復興に向けた協力を求めている。

(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)

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