【訃報】 武田清子さん(国際基督教大学名誉教授) 2018年4月19日

 たけだ・きよこ 4月12日、老衰のため逝去。100歳。葬儀は家族により営まれた。後日、しのぶ会を開く。

 1917年生まれ。神戸女学院大学在学中の1939年、日米交換留学生として渡米。オリヴェット大学、コロンビア大学、ユニオン神学校大学院に学び、R・ニーバー、P・ティリッヒに師事。42年に帰国。戦後は丸山真男や鶴見俊輔らと共に1946年、雑誌「思想の科学」を創刊。「近代日本におけるキリスト教の受容と人間形成の問題」により、東京大学より文学博士。

 国際基督教大学教授、同大アジア文化研究所長として、日本を含む「アジアの近代化とキリスト教」をめぐる数多くの研究プロジェクトを企画。世界教会協議会(WCC)会長、アジアキリスト教主義高等教育合同理事会(UBCHEA)理事などを歴任し、民間外交の推進にも尽力。日本の土着思想とキリスト教の関わりを研究。著書に『人間観の相克』(弘文堂)、『土着と背教』(新教出版社)、『背教者の系譜』(岩波書店)、『正統と異端の”あいだ” 』(東大出版会)、『天皇観の相克』(岩波書店)、『日本リベラリズムの稜線』(岩波書店)、『出逢い――人、国、その思想』(キリスト新聞社)など多数。

WCC会長時の武田氏(中央)

【追悼特集】

「キリスト新聞」創刊60周年記念鼎談 世界の教会と日本のキリスト教 武田清子×濱尾文郎×西原廉太 2006年9月23日

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