「憲法9条にラブソングを!」 シスターらが新宿で署名行動 2018年6月11日
戦争の放棄を掲げた憲法9条の改憲に反対する「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」(通称:3000万人署名)の最終集約期限が迫る中、カトリックのシスターたちによる呼びかけ行動が5月2日、新宿駅西口前で行われた。
4月14日に次いで2回目となる今回は、関東近県の修道女会から約50人のシスターが参加。太陽が照りつける中、道行く人々に署名を呼びかけた。
ベタニア修道女会から参加したシスターは、「憲法9条は、日本の平和、世界の平和のために大きく貢献している憲法。これに手を加えることは何としても阻止したい。こうした行動は初めてだが、少しでも協力したいと思って参加した」と話した。
シスターらは、賛美歌も数曲披露。新宿駅前に響く美しい歌声を聞いた20代の男性は、「シスターがたくさんいたのでキリスト教の団体だと分かった。憲法改憲に関しての是非は勉強不足で分からないが、選挙は必ず行って、自分の考えに近いところに投票をしている。『政教分離』については学校で習っているので、その観点から考えると興味がある」
休日の新宿駅とあって、多くの人々が通りを行き交う。外国人の姿も多く、シスターと僧侶が並んでいる姿に興味深げだった。
米ニューヨークに本部のあるメリノール女子修道会から、約50年前に来日し、現在は都内に住むというシスターは、「このような平和憲法があるのは日本だけ。もっと日本人は9条を誇りに思わなければ」と力を込めた。
この日集まった署名は、174筆。集約を行う「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」の実行委員会に届けられ、全国から集まった署名と共に安倍晋三内閣総理大臣宛てに提出される。