【新連載紹介】 聖書ラノベ新人賞 大賞受賞作「超常バトルで読み解く神学序説!」が5月からスタート! 2019年4月1日
第2回「
■作者プロフィール
ヤドナシ:岐阜市のプロテスタント教会で働く20代後半の若手牧師。アイコンは幽霊ですが、中の人は生きています。主に、NOVEL DAYSというサイトで作品を投稿したり、リアルタイム執筆バトルをしたり、「三題噺のお部屋」という企画に出没したりしています。
神学部にいたころは、1年で8回も破壊的カルトの勧誘を受けるような内気で大人しい学生でした。今も、夜中に一人でホラー動画を見ては「何で見始めたんだろ……」と震えながら後悔する日々を送っています。
小説は、中学のころから本格的に書き始め、大人になってからは、なぜか毎週礼拝メッセージの締め切りに追われています。このたびは、ずっと夢に見ていた連載に漕ぎ着け、召天しそうなほど嬉しいです。
■受賞コメント
実は、前回の第1回「聖書ラノベ新人賞」では佳作をいただき、「今回こそは大賞をとるぞ!」と研究に研究を重ねた結果、こうして受賞に至ることができました。特に、NOVEL DAYSのユーザーの皆様やリアルタイム執筆バトル「ダンゲロスSS」の皆様には、たくさんの気づきと発見をいただき、本当に感謝しています。
「神学生バトル!」は、マイナーでややこしいキリスト教会の知識をいかに楽しく伝えるか? ということを第一に考えた作品です。まずは自分自身が「面白い!」と感じた『デッド・オア・ストライク』という野球バトル漫画や『オレの友人は萌え属性が激しい』というギャグ漫画を参考にしながら、どう書いていくかを練っていきました。
野球のルールはよく知らない、萌えが何かも分からない、だけど、これらの漫画を読むと、何だか楽しいし興味が湧く……「それなら同じことを小説で、神学部を題材にしてできないか?」と考えたのが、この作品の生まれたきっかけです。あと、単に「かっこいいおじさんを書いてみたい!」というのもありましたが。
もう一つ言えば、聖書ラノベ新人賞が始まった当初、多くの参加者が手探りで真剣に取り組んでいる中、「こんな企画じゃ、いい加減で浅いことしか広まらない!」という批判が出ているのを見て、「だったらガチでコアなことも面白く書いてやろうじゃないか!」と萌えた……じゃない、燃えたのも大きいです。
聖書そのものがエンターテイメントを駆使しつつ人々の心に訴えるものであったこと、キリスト教会の改革はあらゆる時代に「面白さ」「楽しさ」を取り入れながら行われてきたこと……それらを今の時代も振り返りつつ、メッセージを伝えていくべきだと思います。
単に、キリスト教の知識だけでなく、キリスト教会が現在抱えているモヤモヤした状況や問題にも切り込みながら、読者の皆様と聖書の世界に身を投じられたら幸いです。
■連載にあたって
「神学生バトル!」は、キリスト教伝道者養成機関に入学してきた自称18歳の新入生、松野馳夫が、他の学生や教授たちと超常バトルを繰り広げる! という話です。旧約・新約の聖書学をはじめとして、教会史や組織神学の使い手たちが次々と現れ、彼にバトルを挑みます。ドナティスト論争、ペラギウス主義、聖服論争といったキリスト教のコアな歴史をさらいつつ、教会のカルト化、同性愛、牧師や信徒のセクハラなど、ちょっと触れにくい話にも切り込んでいきます。
NOVEL DAYSではトークノベル形式でサクッと読めるよう掲載していますが、Ministry連載にあたっては、台詞回しやアクションをより鋭く表現できるよう丁寧に書いていくつもりです。また、サイトでは出さないキャラクターも登場させる予定です。
■あらすじ
ここは創世大学神学部、キリスト教伝道者養成機関であり、神学を巡って学生たちがぶつかり合う世界である。そこへ初老の紳士にしか見えない自称十八歳の新入生、松野馳夫が入学してくる。当初から年齢詐称を疑われ、学部内で目をつけられた松野は、次々とバトルを挑まれる。腐女子、怪力、ナルシスト、ドS ……神学部の濃すぎるメンバーから信頼を勝ちとるまで、避けられない戦いは続いていく。
それぞれが抱く信念と神学をもとに形成されるさまざまな現象……風、雷、炎に続いて、聖人の力までもが交差する中、神学部の在籍と卒業をかけたガチンコ神学×バトル×コメディーが、いま始まる!
*第2回「聖書ラノベ新人賞」結果発表
https://novel.daysneo.com/winner/kirishin2-winner.html
*NOVELDAYS の作品該当ページ
https://novel.daysneo.com/works/4e4875d6c8b938c90580109c1d650b92.html